自動車・航空・電気機器産業などで利用されている3次元CADシステム「CATIA」。CATIAはどのようにして生まれ、どこで・なぜ使われているのか。そしてその歴史は……? ここでは、CATIAの基本情報を紹介する。
フランス ダッソー・システムズ社(*)が開発した3次元CAD/CAM/CAE。
CATIAはComputer graphics Aided Three Dimensional Interactive Applicationの頭文字を取り、「CGによる3次元対話式アプリケーション」と和訳される。
1981年の誕生以来、航空機業界、自動車業界、電機業界、機械組立をはじめとするほとんどの製造業で広く採用されており、CAD/CAM業界でのスタンダードとして実績を伸ばしている。
航空機ではボーイング社B777が、初のフルデジタルモックアップ(3D設計作業)を行った。また、現在のバージョンCATIA V5の開発には、ボーイング社、トヨタ自動車などが参加し、ステップアップを図った。
*ダッソー・システムズ社とは……
1981年に設立。CATIAの開発元であり、CATIA以外にも様々なPLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)ソフトウェアを提供。
採用している主なメーカー
- 本田技研工業
- トヨタ自動車
- 三菱自動車工業
- 富士重工業
- フェラーリ
- ダイムラー・クライスラー
- ボーイング ほか
なぜCATIAが使われているのか
優れた機能性、操作性、コストパフォーマンス。これまでの2次元CADでは成し得なかった複雑な形状を表すことができ、部品組立のシミュレーションや検査、解析などが可能なため、高精度の設計が可能になり、作業時間も短縮できる。
これまでの製品開発の流れ

現在の製品開発の流れ

1982年の発表以降、多くの機能を追加しながら次々とバージョンアップ。モジュールも多数発表されている。
CATIA V1 |
■CATIA V1 概要
1982年、「CATIA V1」発表。当時の名称はCATI。元々は、航空機の設計用に開発。当初、曲線や曲面など、2次元図面上では表現することが難しい形状を作成するなど、2次元の弱みをフォローするという目的が大きかった。 |
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CATIA V2 |
■CATIA V2 概要
1985年、「CATIA V2」発表。CATIA V1に製図機能を盛り込むことによって、航空業界でのシェアを大幅に拡大。今後を担うCADシステムとして、大いに注目される。 |
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CATIA V3 |
■CATIA V3 概要
1988年、「CATIA V3」発表。UNIXに対応し、航空業界ばかりではなく、自動車業界でも次々と採用されるようになった。 |
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CATIA V4 |
■CATIA V4 概要
1993年、「CATIA V4」発表。ワークステーションベースで多様な機能を進化させ、使用性、機能性を向上。初期の設計から製造・メンテナンスにいたるすべての製品ライフサイクルをコンピュータ上で運用・管理することが可能になった。 |
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CATIA V5 |
■CATIA V5 概要
1999年、「CATIA V5」にバージョンアップ。Windowsベースとなり、より直感的な操作が可能になった。CATIA V4までは一部ソリッド/サーフェスをのぞくと基本的に履歴編集が不可能であったが、CATIA V5ではほとんどの要素を履歴・論理構造でパラメトリックに結びつけることができるようになった。1999年の発表後も各業界のニーズに合った数々の改良を加え、現在はCATIA V5 R20になっている。 ![]() ■CATIA V5 バージョンアップ履歴
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CATIA V6 |
■CATIA V6 概要
2008年CATIA V6 R2009xが発表。3Dをコミュニケーションのメディアとして、商品企画から、設計、製造、営業、マーケティング部門、協力会社、ひいては一般消費者までの間で全員参加型のリアルタイムかつインタラクティブな交流や協業を実現していくという「PLM2.0」のコンセプトのもと、単一のプラットホーム上からシームレスに高度な3D設計を提供するという位置づけで展開されている。 |
*CATIAはDassault Systemes SAの登録商標です。
日本国内では日本アイ・ビー・エム株式会社がライセンスを行うIBM Corp.のプログラム・プロダクトです。

