文系でもインストラクターに
![[写真]CATIAインストラクター 小宅美織子さん](img/p_interview03_1.jpg)
情報技研のスクールでインストラクターをしています。それまでは受付や医療事務など、今とは全く違った仕事をしていました。CATIAを知ったそもそものきっかけは、友人がCATIAを使った仕事をしていたからです。とはいっても、その友人は工学部でしたし、私は文系だったので、「私には無理かな」とも感じていました。数学とか物理も苦手で、設計にはそういうものが大切だろうから絶対に難しいはず、というイメージを持っていました。
でも広告などでCATIAという言葉が多く出てくるのを見て、「これからはCATIAが使えたほうが仕事の幅が広がる」と思い、学ぶことにしました。これまでの仕事は事務系だったので、手に職をつけたいとも思いましたし。
CATIAを学び始め、最初はまったく経験がないことから、設計用語も全然わからずに苦労しました。何を言われているのかがわからず、先生や周囲の人にしつこいくらい聞きながら身に付けました。
CATIAをマスターし、設計ができるようになったことは私にとって大きな魅力です。自分のたずさわったものがクルマ、飛行機、モノになっていくというのがすごく大きな喜びですし、おもしろいですね。
インストラクターになって
これまでの情報技研のスクールは、10日間コースでCATIA V4経験者向きのものでした。でも初めてCATIAを学びたいという方もいらっしゃるので、15日間コースを作ることを提案しました。経験者向きのコースでは、初心者の方が1回でわかるのは難しいものがあったんですね。私自身そうだったし、自分の苦い経験から、じっくり学んでいただきたいと思ったんです。
スクールでは、機能の一つひとつを丁寧に教わりました。実務もされている先生だったので良かったです。学ぶ際、「こういう機能があります」だけではなく、実践でどう使うか、どう使えるかを知ることが大事だと思います。どこでどう役立つのか、ある程度はわかっていたけど、実践を意識して、わからないことは聞くようにしていました。スクールで学んだあと、派遣先が決まるまで実践を兼ねた練習をしていました。
初めての方は、すごく不安が大きいです。私も同じ体験をしてきて、「自分でもできるんだ」と思っていただけるものを提供したいと思っています。私自身が全くゼロからのスタートだったので、お教えした内容が「分かりやすかったよ」と言っていただけたり、体験スクールでCATIAについての簡単な説明をしたとき、「あなただったら前向きに考える」と申し込んでくださったときはとてもうれしかったです。
実務に役立つ知識を提供したい
現在、インストラクターと同時に実務もしています。最初のころ、CATIA V4での実務経験があってCATIA V5を学ばれる方から実務についての質問をされると、私は長年の経験があるわけではないので、私の経験からくる見解しか答えられないところを難しく感じました。やはりスクールと実務は異なります。「あぁ、CATIAの操作だけを理解していても不十分なんだな」と実感しました。実務には、習うだけじゃわからないことがたくさんあります。会社ごとにも違いますし。それで、実務での経験をスクールに持って帰り、生徒さんが実践でもうまく生かせるよう、実務で得た知識を出来るだけ分かり易く、具体例などを挙げながら講習に織り込む努力をしています。
自分できちんと理解して飲み込まないと、うまく表現できないところが難しいです。お教えしながらも多くの発見があり、それによって改めて明確になることもあります。お教えすることが自分に返ってくるというかんじですね。
CATIA V5の講師として、生徒さんに「こういうときはどうすれば?」と聞かれた時、すぐに知識を提供できるスキル、設計できるスキルを身に付けたいと思っています。 生徒のみなさんには、いろいろなことをお教えしたいです。いざ実務に就いたとき、「こんなこと言ってたな」と、思い出してもらえるといいですね。それによってCATIAの操作のみならず、設計知識も身に付くので。わからないことは何でこうなるのかということをとことん聞いてしまったほうがいいと思います。
CATIAを学びたいと思っていらっしゃる方へ。CATIAの経験と技術はこれからの強い味方になると思います。今後CATIAの需要は増えてきます。全く経験や知識がないからと躊躇される方も多いかと思いますが、興味があるなら、ぜひまずは触ってみてください。

